代々受け継ぐことのワルくてイイところ【高島平カレー インディラ】

代々受け継いで来た味というのは響からして旨そうですよね。

今日のランチはカレー屋さんインディラ。高島平に古くからある名店です。

80年代、90年代のドラマに登場する喫茶店の様な店内はノスタルジックという言葉がふさわしく、歴史を感じます。店主が代々継いで来ているかどうかは知りませんが、我が家では、僕が子供の頃から訪れていたお店です。

インディラ 高島平

僕自身、不動産屋の二代目として家業を継いでいる為（第二創業ですが）、継ぐということの良い所も悪い所も知っているつもり。変わらないところと、変えるところの分別がとても大切なんじゃないかと思っています。

インディラの店内は喫煙可能です。禁煙ブームなんかには媚びません。笑

個人的には非喫煙者の為、食事中に吸われてしまうのは嫌なのですが、そこは「インディラ」ここはそういうところなのだ。そこが良いところなのです。きっと。

カレーのメニュー

昔はこんなラミネートされたメニューはありませんでした。トッピングや大盛りはメニューに書いてなかった為、常連さんだけの特権的な扱いでした。

小学生の頃、父の会社に出入りしていた職人さんに連れられてインディラへ行ったときに初めて「チーズトッピング」を知ったときは衝撃でした。笑

カレーには茹でたジャガイモ丸々１個にバターが添えられて出てきます。これも昔から変わらない、インディラ流。

食べ方の流儀

そんなことを考えていると、親父のラーメンを食べる時の癖を思い出しました。父は出されたラーメンを味見もせず、胡椒と七味をかけます。（ピザには味見をせずにタバスコかけます。）

僕はこれが「嫌」だったんです。味を変えるのは買った人の自由でしょうが、一口目は作った人に敬意を払い、そのままを食べるべきじゃないだろうかというのが僕の言い分だったんです。

家族が作ったとしても、食べる人の好みに寄せてきているかもしれない。それを味見せずに味を加えてしまったら何を食べているかわからないじゃないか！というのが僕の言い分。

とは言え、この食べ方は今でも直っていません。

インディラカレー実食

そうこうしているうちに僕のカレーが完成しました。

見た目が悪い？食べてもいないのにのせすぎじゃないかって？

いいんです、これが一番美味しいって自分で知っているんです。

家族代々継いでいるものというのは、困ったほどにいいもんですね。