【訪日客の増大とホテル建設ラッシュ】そんなに建てて大丈夫…？
先日原宿竹下通りに行った時もそう。千鳥ヶ淵を通って花見客の人混みの中を歩いた時もそう。街を歩けば本当に多くの外国人を見かけます。
僕が子供の頃であれば、外国の人を見かけるただけで、何故だか緊張しちゃう。それくらい会うことも稀だったと思うのです。それが今や１日、複数回外国の人を見かけます。
そんな訪日客の方が増えている昨今。宿泊施設の建設ラッシュも始まっているようです。
西も東も建設ラッシュ
こちらは関西空港近くのホテルのお話。
出典：2016/04/04 日経ＭＪ
関西空港近くに、訪日客用ホテル、春秋集団、年末に開業。
中国の旅行・航空大手、春秋集団（上海市）はビル運営受託のザイマックス（東京・港）と組み、２０１６年末に関西国際空港（関空）そばに訪日観光客向けのホテルを開く。「ホテル不足が訪日客の満足度を下げている」（春秋の王正華会長）ことに対応する。
新しいホテルチェーン名は「からくさスプリングホテル」。関空に近い大阪府田尻町の家電量販店だった施設を約１４０室のホテルに改装。今後、他地域でも新設する。
「（日本の宿泊先で）一部屋に１０人以上も詰め込むツアーもある」（王会長）ことから今回の提携で客室数を確保し、春秋傘下の旅行・航空サービスと合わせ、訪日客の満足度を高める。
春秋は昨年１０月、中古不動産事業を手掛けるサンフロンティア不動産と組んで日本でホテル事業に参入すると発表していた。今回の提携はホテル事業の第２弾となる。
今年の始め、大阪出張をしましたがこちらもホテルが取れません。そして宿泊代も以前に比べて高額。
それにしても１部屋に１０人以上を「詰め込む」ってすごい表現しますね。笑
さらにこちらは東京都内
出典：2016/04/04 日経ＭＪ
京成とロイヤルＨＤ、ホテル進出、訪日客獲得挽回へタッグ、好立地開業、強みに。
京成電鉄と「リッチモンドホテル」を手掛けるロイヤルホールディングス（ＨＤ）が提携する。２０１７年３月に共同出資の新会社を設立し、１８年度に東京都内に「京成リッチモンド」ブランドで新ホテルを開業する。訪日客の増加でホテル需要が高まるなかで、出遅れ感を取り戻したい京成と、好立地への出店の好機をうかがうロイヤルＨＤが互いの看板を生かし、激戦市場に挑む。
「宿泊主体型への参入に強い関心を抱いてきた。ホテル事業を積極的に強化する双方のニーズが合致した」。３月３０日の記者会見で京成の加藤雅哉常務はこう強調。ロイヤルＨＤも「不動産情報や運輸事業に強みを持つ京成との多面的なシナジーが期待できる」（野々村彰人常務）と応じた。
１７年に設立する新会社はケイ・アンド・アール・ホテルデベロップメント。京成が５１％、ロイヤルＨＤが４９％出資する。１８年度に東京・門前仲町（江東区）に１２３室規模のホテルを開業し、首都圏などで毎年１棟のペースで増やす計画だ。
・・・２０１８年から毎年１棟ペースでホテルを増やしていくとのこと。
恐らく２０２０年のオリンピックを見据えて建設をしていくのでしょうが、本当にそんなペースで作っちゃってイイの！？と考えてしまいます。
訪日客ラッシュの原因は？
現在の訪日客ラッシュの大きな要因は
- 中国・ASEANでの中間所得層の激増及び、旅行客へのビザ要件の緩和
- 「円安」による為替効果
の２つが言われています。
実際街で見かける外国の方の多くが中国の人だと思います。
まぁ２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックのことも多少はあるでしょうが、開催期間はせいぜい１ヶ月。さらには競技場も完成していないわけで…今は何も見るところはありません。笑
なんだかこれらってほとんど外的要因の影響を受けたことによる訪日客の増大に思えます。そんな中で建設しまくったホテルはそのブームが落ち着いてしまった後、どうなってしまうのでしょうか？
ホテル運営会社が潰れ、誰もホテルなんてやりたくなくなってしまったら、、、どうすることも出来なくなって「居住用賃貸物件に転用」なんてなったらますます住宅ストックが増えてしまいそうです。
これから直近５年くらいの賃貸住宅経営は先読みしつつ、独自の施策を施していかなければなりません。
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