鍵いらず!?仲介業者いらず!?のスマホで部屋探しの時代

スマホで部屋さがし広がる 「アセンシャス」アプリ利用13倍に 「ネクスト」内覧用カギ代わり 2015年4月7日の日本経済新聞には衝撃的な見出しが並んだ。

ノマド利用者4万5千人

— 「不動産店舗の営業マンのサービスをアプリが自動でやってくれるイメージだ」。スマホの利用者に向けた不動産仲介サービスを手掛けるアセンシャスの鈴木直樹社長は、自社のお部屋探しアプリ「ノマド」についてそう語る。ノマドを利用する登録会員数は去年8月から6ヶ月間で13倍に拡大し、現在は4万5千人を超えた。(出典:2015年4月7日 日本経済新聞) — ノマドのサービスは利用者が希望条件を登録すると、それに見合った物件が送られてくるサービスだ。利用料は月額840円、利用者は月額利用料を支払う代わりに仲介手数料がゼロ円になる。引越し費用を抑えたいと考える学生や若手社会人などの利用が広がっているという。

不動産仲介業者には耳の痛い話

OZP73_atamagawareruyouniitai20130707500 現在、122,127件(平成25年度)の宅地建物取引業者がいるが、そのうち、およそ20%が仲介業者というデータがある。彼らからしてみれば、これまで仲介手数料=メインの売上という商売だったところに現れたノマドは、とても恐ろしい存在だろう。 かくいう私も仲介業者の一人でもあるわけだが、私のビジネスモデルとは大きく異なるので単純に比較することが出来ない。 私は、どうして「あなたが」「今このタイミングで」「その場所にある不動産」を選んだのか。この納得を共に考え提供するのが不動産業だと考えている。 記事によるとノマドは「性別や年令、住みたい場所など主要な条件を得られれば、ある程度顧客の希望パターンが割り出せる」とのことだが、登録者数や取引件数が増えればビックデータは成長し、より精度の高い物件紹介に繋がるだろう。 しかし、物件条件を登録をしているのが利用者本人であり、不動産探しに長けていない素人であるが故、その入力される希望条件は真のニーズであるか?というところに疑問が残る。そこを引き出すサポートが出来るのは営業マンだろう。 しかし、ターゲット層が若年層であり、求められるニーズは手軽かつ低料金というところであるからして、これまでに無かった素晴らしいサービスであることには間違いない。

スマホがカギになる!?

不動産情報サイト「ホームズ」を運営するネクストは、不動産仲介会社が入居検討者を内覧に案内する際にスマホをカギ代わりに出来るシステム「スマート内覧」の試験運用を3月後半から始めるとのことだ。 これまで仲介業者がお客様を案内する際には、管理会社にカギを借りに行くこともしばしば、その場合のスケジュール調整の時間と労力の手間が大きかった。スマホがカギ代わりになれば大きなメリットとなる。

借主にとってメリット、しかし貸主にとっては・・・?

ノマドのサービスやネクストのサービスは不動産業界に革新をもたらしている、しかしこれらのサービスが借主寄りになっていることが気がかりだ。 これまでの不動産業界の流れであれば、営業マンはお客様と数回対面し物件へ案内していた。であるからして当然、その際に「ちょっとこの人、怪しいな。。」と思えば、物件案内へ行くまでに慎重になる。物件を所有しているオーナーにとっても問題を起こすような入居者は避けたいわけで、会社で対面するということは一つの入居審査も兼ねているわけだ。 スマホアプリで部屋探しをすれば、対面するのは内覧の時が初めてとなる。 スマホが内覧用カギ代わりになれば、その利用手順によっては真の利用者以外に利用されるということも考えられる。 今夏、試験運用される不動産賃貸のネット契約、ノマドの様なアプリを活用した店舗なし不動産で物件探し、スマホが鍵になる、これらが組み合わされば、
  1. 利用者はスマホで希望条件を入力し、送られてきた物件に魅力を感じれば、内覧の申請をする。
  2. 内覧日になるとスマホに鍵の情報が送られてきて、利用者だけで物件に行けばスマホで鍵が開けられる。
  3. 良い物件だと思えば、スマホで申込。数日後には審査の結果がスマホに届く。
  4. その後契約日を設定し、郵送されてきた重要事項説明書を見ながらスカイプ等で契約。契約書等には自分で記名捺印し、返送。
  5. 数日後に鍵が送られてきて、無事、お部屋の引き渡しが成立。
なんてことになるのだろう。 近い未来これはかなり現実的な話になるに違いない。ただし、忘れてはならないのは貸す側の心理があるということだ。 入居してくれさえすれば誰でもいいということになれば、その代償もかならず支払わなければならないだろう。 あなたの隣に住む人が不動産業者と対面しないまま入居することなるのだ、全ての人に対して、他人事ではなくなるだろう。
ケン・トータル・コンサルティング

Trackbacks & Pings

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>