不動産業の歴史その③【江戸・日本初の家賃保証システム】

少し間があいてしまいましたが、今日は不動産業の歴史についてお話したいと思います。

前回は室町・戦国時代~江戸時代までの不動産業の歴史をお送りいたしました。

前回までの記事を確認したい方は、こちらからどうぞ! 今回は江戸時代の続きをお送りいたします。

 

江戸時代 その2

江戸時代、土地取引においては、口入業者が存在していたことが指摘されています。口入業者は仲間組織を通じて物件情報を流通させており、物件の形状、収益、代金を記した売主の書類を備えていたそうです。

現代における不動産仲介業者の流通システムに似たものが、江戸時代から存在していたと言えるでしょう。

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口入業者には手数料が支払われたものの、手数料率や 売主・買主のいずれが支払うかについて、明確なルールは存在していなかったようです。

さらに、江戸時代には、家質貸し(家屋や敷地を抵当にして金を借りること)がおこなわれており、質流れの土地に関しても口入業者が介在していました。このように、口入業者の介在は広く行われていたようで、1748年には江戸で「家質賃借家屋敷売買口入所」が計画されていたそうです。

また、借家人の身元を保証する専業の借家請負人が存在しており、借家を斡旋する口入業者の役割も果たしていました。

まさしくこちらが、日本初の家賃保証会社システムといえるでしょう。

江戸時代、不動産売買と不動産金融に口入業者が介在していましたが、明治以降もこれらに介在していたといわれています。このほかにも「旧家守」や「町の世話役」が、貸家も含めた不動産仲介をおこなっていたようであり、また金融業者が担保不動産の処理を進めるうちに不動産仲介もするようになったそうです。

都市化が進むにつれ、不動産需要の高まりから企業の新規参入も増加しました。東京の光正不動産(1900年創業)、大阪の万成舎(1896年創業)、東京建物(1896年設立)という名門企業もこの頃、誕生しました。

次回は明治時代以降の歴史をお伝えしたいと思います。

 

参考文献:日本不動産業史

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