【知人に紹介された不動産屋から紹介される不動産を選ぶということ】

不動産会社の「強み」とは何かを考えます。人柄?実績?客付力?提案力?答えはどこにあるのかまだわかりません。

けれど私が一つだけ確かに思うのは、何はともあれ、「物件ありき」ということ。

そこで「友達から不動産屋を紹介された」という人に向けて、不動産屋の目線で考えてみました。

 

不動産屋として紹介されるということ

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初めに書いておきますと、「紹介される人間になれ!」とか、「顧客を自らをPRしてくれる仲間に!」とか、そういった類の自己啓発本的な営業マニュアルを書くつもりはありません。笑

不自然じゃないですかそういうの。大っ嫌いです。笑

 

さて、世の中には不動産業者がゴマンといます。

こう書くと僕らしくないので、不動産業の従業者数は124万533人(平成21年)います。

出典:不動産流通推進センター

 

日本人の人口が1億2535万8854人(2010年10月1日時点の確定値)ですから、日本人の約0.99%が不動産業の従業員となります。およそ日本人の100人に1人は不動産業で働いている事になります

 

ましてや生活の根源に関わる住の仕事ですから、ほぼすべての人が1度は不動産業者と関わりを持ったことがあるでしょうし、そういった飛び込みの状況も含めれば「知り合いにいなくもない」という人がほとんどではないでしょうか。

 

 

つまり、これらの状況を整理すると

「不動産屋探しているんだよね〜」

「ああ、俺、不動産屋の知り合い居るよ〜」

という状況が生まれるのは想像に難くないのです。

 

紹介される側と物件

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前置きしておくと、僕も不動産屋としてご紹介をしていただくことが多く、実際にご紹介頂くことは本当にありがたいことです。何よりも、何か困ったときに僕の顔が浮かんでくれるだけで嬉しいです。

 

ただ、ここまで不動産屋を紹介される状況について書いてきましたが、「紹介」ということだけに関して言えば紹介する側もさほどハードル高くなく紹介してしまうことが多いと思います。

さらには、先日こんな新聞記事もありました

2016/08/18  日本経済新聞 朝刊  12ページ  

 インターネットメディア運営のリブセンスは18日、人工知能(AI)を使って不動産会社を紹介するサービスを始める。不動産売買を検討する個人が物件の地域や広さ、金額などを入力すると、提携する不動産会社100店舗の強みや仲介実績など80項目のデータを分析。適した不動産会社を最大3社選ぶ。

 まず東京都23区内で始め、地域を順次広げる。AIで解析するデータは宅地建物取引業免許の取得者数や接客の評判、利用者が探している地域で仲介実績などを含む。

 リブセンスは2015年8月に不動産情報サービスを始め、これまでは対面で不動産会社を紹介してきた。AIの活用によって来店が難しい個人にもサービスを広げる。

すごいサービスですね。というか、ついに紹介するところも機械化・・・と驚いてしまいます。

 

ここからが問題です、例えば飲食店に置き換えてみましょう。

ここ美味しいよ!」と言われて紹介されること、よくあると思います。

行ってみたら、微妙だった。。。」それ以降、行かなければいいだけです。

紹介してくれた人の周囲の評判が悪くなることはないですよね?仲が悪くなることも無いですよね?しいて言えば、「この人の舌には信頼が置けないから、次は紹介されても行くのやめようかな」と思うくらいです。

 

話を戻します。

恐らく不動産業者を紹介された人も、とりあえずはその紹介元の顔もあるので、紹介された業者と連絡を取ってみると思いますが、「今はスマホで物件見られるし」と思いながら連絡も取ることでしょう。

 

・紹介された人が良い人だったら

めでたしめでたし。問題ありません。

 

・紹介された人が悪い人だったら

やばいです、すぐ逃げましょう。

 

・紹介された人がどちらとも言えない人だったら

・・・・これが一番質が悪いと思います。だってよくわかりませんから。

 

さて、それでは次に、そこで提示された物件が良かったらどうでしょうか?

借りちゃいますよね。ここが僕が「物件ありき」だという所以です。

 

 

何故、不動産屋にお金を払うのか?

こうなってくると「どうして不動産屋にお金払うの?」という議論が出てくると思います。「だって物件ありきじゃん」と。

そうですよね、図面渡されて、見に行って、いいなと思ったら契約。部屋のことは覚えていても、不動産業者の顔や名前は忘れたという人も多いんじゃないでしょうか。

 

そんなあなたは、残念ながらまだ「いい不動産屋」に出会っていないのかもしれません。

 

例えば、日本には契約自由の原則(契約を当事者の自由にまかせ,国家はこれに干渉してはならない)という法律があります。

それはつまり契約をする当事者双方に自分の願いを伝え合って、合意の上契約をするというものです。「物件ありき」のスタートは相手から提示された物件です、たまたま偶然、あなたの希望の物件にぶつかっただけですよね。

 

 

0.01%未満の不動産屋

度々ブログでも私の意見は書いていますが、物件探しはスケジューリングから始まり、ニーズをお聞かせ頂くことが大切です。そこから自分の知識経験を元にご提案へと進めていくことで、あなただけの物件が見つかるのだと思います

私自身も多くの不動産屋さんとお知り合いになり、毎月たくさんの業者さんと仕事をしますが、自分が尊敬できて紹介できる不動産屋さんは100人に1人いるか?というレベルです。

つまり日本人の1%が不動産屋だとしても実際にプロが見て尊敬できる不動産屋はその中の1%、一般の人が出会える確率は0.01%未満だと思います

 

実際「え?この人が口コミで仕事取ってきているの?」と思う不動産屋さんにもよく会います。まぁ、大抵そういう人は3年以内にいなくなります。

 

逆に言えば、本当に紹介で仕事をしている人は「忙しすぎます」。本当に忙しい。

だから集客なんかしなくてもよく、むしろ集客をすると紹介を頂いたお客さまにご迷惑がかかってしまうから、やらないのです。

 

ネットの紹介、口コミ、評価、いろんな判断基準が出てきますが、それらは広告の一つであることには変わりありません。

何を信じるか?それは紹介を受けたあなた自身が見て聞いて判断をすることが大切だと思います。

けれども判断をするにも情報が無ければ判断できません、広告やネットの情報は便利ですが、情報の出処がわかっている正確な情報を元に判断をして欲しいと思います。

住まい探しは「物件ありき」ですが、暮らしは部屋が見つかった後も続きますからね。信頼できる不動産屋がいないとダメです。

そして、一般の方が良い不動産屋さんと出会えるよう、不動産業界全体の知識能力の向上を業者ひとりひとり、自ら目指していくことが必要だと思います。

 

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